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一般社団法人 八日市場青年会議所
〒289-2144
千葉県匝瑳市八日市場イ2404-1



基本理念
持続可能な地域社会の実現
スローガン
誠 実
基本方針

第57代理事⻑
椎名 慎太郎
1969年、「地域社会をよりよき福祉社会に」という志を抱いた54名の若き青年経済人によって全国で414番目、県内で11番目の青年会議所として八日市場青年会議所が誕生しました。創立以来、多岐にわたる分野において青年会議所運動を展開できましたことを、地域社会に貢献されてきた先輩諸氏のご尽力と、ご協力いただいた全ての方々に深く敬意を表し、心より感謝申し上げます。
昨今の日本では人口減少を要因とした生産年齢人口の減少、物価高騰における生活格差など様々な社会課題により、我々青年会議所が掲げる理想である、明るい豊かな社会を創造することが難しくなっています。このような不安が蔓延する社会だからこそ、青年会議所だからできること、青年会議所でしかできないことを念頭に試行錯誤を繰り返し、地域の実情に根差した課題解決のため青年会議所運動を展開しなければなりません。
本年度、我々はスローガン「誠実」を掲げます。私の考える誠実とは、真心をもち人や物事に向き合うことです。自分の利益を最優先するのではなく、常に他者の立場になって行動する。そして、誠実は循環するものと考えます。人や物事に誠実であれば、その心は自然と周囲に広がります。この精神を会員一人ひとりが体現し、地域社会の課題解決に真摯に向き合うことで、誰もが誇りを持てる明るい豊かな社会の実現に貢献していきます。さらに、青年会議所の三つの信条である「個人の修練、社会への奉仕、世界との友情」と誠実に向き合い、持続可能な地域社会の実現のために邁進してまいります。
【まちづくり】
ついに本年「2025年問題」という言葉が現実となります。2025年問題とは、日本が直面する社会的及び経済的な問題を指し、特に少子高齢化が一定の節目を迎え国民の5人に1人は後期高齢者となります。これは我々の活動地域である横芝光町、匝瑳市、多古町でも同様です。特に生産年齢人口の減少は大きな問題となり、基幹産業における労働力不足や事業承継問題による衰退が地域経済全体の停滞に直結しています。
我々はこの問題に対し悲観するのではなく、地域の本来の魅力を再発見し、新たな価値を創出する機会と捉えています。特に一次産業は、この地域の大きな強みであり、その豊かな自然資源や伝統的な技術は、新たな視点やアイデアによってさらなる発展が可能です。農業や漁業といった基幹産業に新たな価値を見出し、市民一人ひとりが主体性をもって行動することにより明るい豊かな社会に変わるのです。地域関係諸団体との連携を今以上に強固にし、持続可能な地域社会の実現に向け、運動を展開してまいります。
【青少年育成】
地方における人口減少と若年層の流出は、地域社会の活力を低下させる大きな問題です。特に、若者世代が進学や就職を機に都市部へ移住し、地域に戻らないことで、地域の将来を支える人材が不足しています。さらに、子供たちが地域とのつながりを感じにくく、郷土に対する愛着や帰属意識が希薄化しているため、地域に貢献しようとする意識が弱まっています。この問題は、持続可能な地域への発展に深刻な影響を与えます。
この問題を解決するためには、まず郷土愛を育むことが重要です。地域の歴史や文化、自然の魅力を伝えることで、我々が住み暮らすまちへの誇りや愛着を醸成し、将来的に地域に戻り貢献したいという意識を高めます。また、地域社会への参画意識を向上させるために、子供たちが主体的に地域活動に参加できる機会を提供することも必要です。地域の活動に積極的に関わることで、地域の課題に対する理解が深まり、解決に向けたリーダーシップやコミュニティとのつながりが強化されます。こうした取り組みを通じて、子供たちが地域に貢献する重要性を実感し、地元に戻りたい、あるいは定住したいという動機づけが生まれます。
我々は、このような郷土愛の醸成と地域社会への参画を推進し、地域の未来を担う子供たちのため運動を展開してまいります。
【会員拡大】
少子高齢化による若年層の減少に加えて、都市部への人口流出が大きな社会問題となっています。青年会議所は20歳から40歳までの限られた年齢での活動となり、当会の現在の会員数は過去10年以内の最大会員数と比べ50%以下にまで減少し活動の縮小が余儀なくされています。今後も青年会議所運動を展開していくためには会員の拡大は必要不可欠です。
会員の拡大は新たな人材を発掘し地域のリーダーを輩出するための大きな一歩となります。会員一人ひとりが会員拡大の重要性を認識し、地域を想い共感して行動できる同志を一人でも多く募り、次世代へと繋がる青年会議所運動を展開してまいります。
【国際交流】
鳳山國際青年商會との姉妹交流は本年度56年目を迎えます。1970年に両国の先輩諸氏により姉妹締結がなされ、不安定な世界情勢であっても半世紀以上に渡り交流が続けられてきました。互いの国の文化、宗教、経済など様々な違いこそあれ、会員相互の理解と友情を深め両会の友好関係が今日に至るまで築きあげられてきました。
日々変化する世界情勢の中にあっても、この歴史ある姉妹交流をより良い形で継続していく必要があります。
青年会議所の三信条のひとつ「世界との友情」のもと、会員一人ひとりに国際交流の機会を提供し、持続可能な姉妹交流を目指し、運動を展開してまいります。
【組織運営】
明るい豊かな社会の実現を理想とし運動を展開している我々青年会議所ですが、時折「JC運動・活動によって会社の業績が悪化した」「家庭がうまくいかない」などの話を聞くことがあります。社会の最小単位は家族であり、家族や会社の犠牲の上に明るい豊かな社会は成り立ちません。
時代に即した組織運営を目指す中で、インターネットの活用や会議形式の見直しといったことは手法でしかありません。決して効率だけを求めるのではなく、効果を最大化させ生産性を向上させる必要があります。青年会議所運動の本質を変えることなく、本質にそぐわない部分は不断の決意で変えなければなりません。そして、本年度のスローガン「誠実」を会員一人ひとりが体現し「家族・会社・地域のために」と誇れる組織への変革を目指します。